ストレスドック
平成25年度に行われた厚生労働省の国民基礎調査にて、12歳以上を対象に、男性で43・5%・女性で52・5%もの人が何かしらの悩みやストレスを抱えていると回答した。加えて労働安全衛生調査からも、仕事や職業に関わる生活によって強いストレスを感じていると回答した労働者が52.3%であった。ストレスというのは、少なかれ避けられないものだと思う。しかし、その許容量を超えると健康や日常の様々な生活に支障をきたすのである。また、そのストレスの許容量も個人差があり、同じ質・量のストレスであってもその時の環境・心理状態・個々人の感受性や性格などによって変わってくる。また、それにその状態によって流動的になるともいえるだろう。
そして近年、このストレスを背景に鬱や不安などが増えつつある。WHOの調査「障害調整生命年(DALY)」によると、2004年には精神疾患が第3位であると報告された。この順位というのは、病的状態・障害・早死などが原因で失われてしまった年数に基づき疾患の負荷を総合的に判断したものである。