不整脈
不整脈とは、心臓の拍動を起こしている電気系統(刺激伝導系)の故障によって心拍のリズムが乱れてしまう病気である。
ではこの症状・病気をどのようにして見つけるのだろうか。まずは心拍のリズムが正常か否か調べる必要があるだろう。心電図・心エコー・心カテーテル検査を行うことでそれを調べていく。しかしながら、発作が出ていないときでなければわからないため、ホルター心電図・運動負荷心電図をとる事で24時間の心臓の動き、安静時ではわかり得ない運動をした際の変化から症状を見つけていくのである。また、貧血や甲状腺機能亢進症でも不整脈と似たような症状が出る為、その選別をするためにも慎重に検査し、診断する必要があるだろう。
また、電気生理学的検査を行うことで確定診断することも可能だ。この電気生理理学的検査というのは、電気カテーテルという数ミリ径の細い管を足の付け根もしくは鎖骨下の静脈から通し、心臓に向かって数本挿入する。このカテーテルの電極から心臓内の電気活動を詳細に把握することが可能になるのである。
現在の日本では、この検査が不整脈診断において非常に有効であるとされており、この検査から得た診断をもとに、ペースメーカーを植え込むか等の治療方針を決定していくのである。
加えて、不整脈があると血栓の発症にもつながりやすい為、その点にも気を配っておく必要がある。血液検査などから血栓症・虚血性心疾患・うっ血性心不全・心筋症の併発がないか調べていくのである。