高血圧の検査
血管というのは、年を重ねるとともに弾力が失われ、血管の内壁に脂質が溜まり血液の通り道が狭くなっていく。そのため、流れる血液を全身に押す為に掛かる血管への圧力は高くなってしまう。そうして高血圧となり、その結果が血管の損傷を招き、さらに脂質などの蓄積を促進してしまうのである。その状況が齎すものこそ動脈硬化である。動脈硬化は脳卒中・心臓発作のリスクを高めるほか腎臓の糸球体を傷つけてしまったり、腎障害を引き起こしたりと様々な障害を引き起こすのである。
ではどのようにして病気を発見するのだろう。まず血圧は血圧計で測定する。
最近では手軽に使用できる血圧計も普及しているため、自分で定期的に測定し、自分の健康状態を把握するのも大切だ。
そしてその際、医師が測定した数値と異なってくることもあるが、どちらが正しいという事はない。やはり医療機関で測ると、緊張の影響で血圧は高くなってしまいがちだからだ。逆に過程で測るとリラックスしている為に数値は低く出る。
これを「診察室血圧」と「家庭血圧」と言い、両面から健康状態を見極めていくことが重要である。最近では「家庭血圧」の方が重視されているようだ。自宅で血圧を測定・記録し、それをかかりつけ医に診てもらうのが良いだろう。
もしくは心配な場合、健康診断も行っている医院にて再度測ってもらうというのも悪くない。
例えば東京だと渋谷といったターミナル駅近辺にも健康診断を専門にする医療機関があるようだ。専門で健診を行っているところならば、専門家ならではの目線で診断してもらいやすくなるのではないだろうか。
そして血圧が高いと判断された場合、まずは血圧を上昇させている病気がほかにもないか確認していく。原因となる病気には腎臓病と内分泌系が関わっている為、それらからチェックし病気の有無を探っていく。
高血圧というのは、先ほど述べたように動脈硬化を促進するだけでなく、脂質異常症や糖尿病。高尿酸血症との合併があった場合、相乗効果で病気を進行させてしまうのである。そのため、これらの合併症に関する検査を行う必要が出てくるのである。