逆流性食道炎
| 逆流性食道炎は、胃液や十二指腸液(胆汁や膵液)が食道まで逆流し、それによって食道に炎症を起こす病気です。近年、生活し習慣の悪化やストレスによって発症する人が増加してきているとされています。軽いものならただれる程度の症状ですが、ひどい場合だと潰瘍や狭窄を形成してしまう事もあります。この逆流性食道炎は、食道裂孔ヘルニアを合併している事が多く、食道への胃内容物が逆流する事が主な原因であるとされています。症状としては、胸やけ・吐き気・食道のつかえ感・のどの不快感・慢性的な咳等があります。また、酸っぱい胃酸が口の中にこみあげてきたり、或いはげっぷが頻繁に起こったりする症状も、逆流性食道炎の症状としてよくあげられますね。逆流性食道炎は薬の内服を止めると再燃する事が多く、１年余にわたる内服加療が必要となってきます。治療をしていても潰瘍がいつまでも治らない・狭窄がひどいという場合には、手術を要する場合もあります。内視鏡下で逆流防止弁を形成する手術がありますが、その有効性は定まっています。上部消化管X線検査・上部消化管内視鏡検査によって逆流性食道炎の診断を受けたら、酸分泌抑制薬・消化管蠕動賦活薬などの内服・内視鏡治療・手術など進行具合に合わせて治療を進めていきます。 |